店長(以下、店):歯が悪いくせに硬いせんべいが好きな困った性分のブログ管理人の店長です。
ししまる(以下、し):甘いお菓子もすっぱいヨーグルトも大好きですが甘ずっぱい果物は食べない柴犬ししまる15kgです。店長、ペースが順調なのはいいことですが、新しいスタンプ作るんじゃなかったでしたっけ?
店:だって実はこっちの記事を先に書き始めちゃってたんだもん。スタンプも忘れてないですちゃんと。
し:今回は一酸化炭素ですか。割とヘビーな話題ですね。ウチで書いて載せて大丈夫なんですか。
店:間違ったこと書かないようにいつも以上に気をつけます。ただし火の出る器具等の使用に関してはすべて皆さん自己責任ですのでご了承ください。くれぐれも安全第一です。
一酸化炭素 = CO
し:二酸化炭素はCO2(しーおーつー)。一酸化炭素は2じゃなくて1だからCO(しーおー)。キャンプやってるとしょっちゅう見聞きする単語ですよね、一酸化炭素。
店:キャンプに限った話じゃないんだけどね、一酸化炭素中毒の事故は。ただ、実際にキャンプで事故が発生しているし、事故が起きやすいから気をつけろって話だよね。
し:なんで起きやすいんでしょう。そもそもなんで一酸化炭素が出ちゃうんですか。
店:それはやっぱり火を扱うから、だね。一酸化炭素、長いから以下COで書くけど、COは火を燃やすと出てくるから。「火のないところに煙は立たない」というけど、同じように火のないところにCOはほぼ出ない。煙とCOはまったく別物だけどね。
し:じゃあコッチの記事で「オイルヒーターだからCOの心配がない」って書いてるのは……
店:あの記事で書いてるオイルヒーターは、暖めるしくみとして火を燃やしてないからです。
し:けど、オイルヒーター以外にも、薪ストーブやら石油ストーブやら使ってるから、ウチでもCOチェッカーを使ってるんですね。
店:使い始めて4年間、一度も鳴ったことないです。よいことだ。
一酸化炭素チェッカーのテスト
し:あのチェッカー、ちゃんと動いてるんですかね。
店:今回のキモだね。買った時にテストした様子を動画に撮りました。それがコチラ。
し:丸いのも四角いのもAmazonで買ったんですよね。
店:どっちもよくある中国製のヤツだから4年前の当時に買った商品ページなんて当たり前のようになくなってるんだけど、形とかからみて丸いのはコレ、四角いのはコレあたりかと。
し:うーんコレはたしかにちゃんと動くか確かめたくなりますね。
店:でしょ。で、動画のとおりテストしてみたら、問題なくちゃんと作動しました。
し:コレは何をやってテストしてるんでしょう?
店:COは酸素が足りていない状態で火を燃やしている時に大量に発生します。いわゆる不完全燃焼って呼ばれる状態。なので、火を点けたロウソクをチェッカーと一緒にガラスの容器に閉じ込めて、ロウソクの火で酸欠状態にしてCOを発生させて、チェッカーが反応するかどうかを観察してみた。
し:こんな都合のいいガラスの容器がよくありましたね。
店:IKEAで買った花瓶セットだった気がする。さて実験の様子だけど、容器に入れておよそ10秒後、もともと一番火が弱かった右端のロウソクが消えて煙が出た。さらに時間の経過とともに真ん中、左端のロウソクの火もだんだんと小さくなっていき、そのうちに四角の方のチェッカーが点灯。容器に入れておよそ30秒後、残りふたつのロウソクの火もほぼ同時に消えて煙が立ち、そこからさらに約15秒後、今度は丸い方のチェッカーも点灯。ちょい見えにくいけどこの時点で丸い方では37ppm、四角い方では108ppmと示されてる。
し:ちなみに数値と影響については諸説ありますが100ppmあたりから頭痛などの症状が出始めるそうです。国内の学会等の室内許容濃度は50ppm以下だそうです。
店:チェッカーはその後急速に数値が上がっていき、両方点灯してから10秒経たずに、ほぼ同時にアラームが鳴り始めた。四角い方の数値がロウソクで隠れちゃっててはっきり読み取れないけど画面遷移からみて四角い方は200台、丸い方は100台でアラームが鳴ってる。
し:数値に結構な差がありますね。アラーム鳴ったのはほぼ同時でしたけど。
店:2台ともそのまま数値上昇を継続。丸い方が160を超えたところで容器を外したところ、四角い方は429という値だった。
し:差が開いてってますね。
店:さらにココからも注目なんだけど、容器を外してすぐはまだアラームが鳴り続けるもののの、特に丸い方のチェッカーの値がかなりの勢いで下がっていって、およそ20秒で3桁を切ってアラームも消音、さらに10秒ちょっとで値32ppmを表示したあとに表示も消灯した。四角い方はまだしばらく鳴り続けて値も高いままだったんだけど、こちらも緩やかに値が下がっていって、124ppmを最後に消音、消灯。
し:覆いがなくなって、外気でCOが薄まったからですね。
店:そう。値がどれほど正確かははっきりいって全然わからないけど、少なくとも期待していた通りの動きはちゃんと動いた。
し:そっか。ある程度COが濃くなった時点で警報を鳴らしてくれればいいワケだから、2台の値の差はそんなに気にしてないんですね。
店:アラームが鳴ったタイミングはほとんど一緒だったし、アラーム鳴った時点ですぐに換気するなり外に出るなりすればいいしね。
念のための2台持ち
し:2台もあるのはやっぱり「念のため」ですか。
店:動作確認はしたけど、肝心なときに動いてないということがないとも限らないしね……故障時の事故検知機能みたいなのがついてるとも思えないし。まぁ滅多なことではないと思うけど、まさに「念のため」だね。ウチが買った時、どっちも2千円くらいだったし。
し:だからあえて別のカタチのにしてあるんですね。
店:使う電池も単3×3本と単4×2本で違うから、電池切れのタイミングも一緒になることないかなと。
し:ウチのキャンプで使うのは秋冬、あと春先くらいですかね。
店:基本的に、テントの中でストーブ使う時だけだね。コンロ使うだけだったらCO中毒なんてまず心配ないだろし……実際、これまでのキャンプで「石油ストーブ+OD缶バーナー」とか使ったことあるけど、それでもCOチェッカー動いたことないし。
し:それじゃ、実際に「気をつけないとヤバい」状態って、どのくらいからなんですかねー。
店:「あ、これ以上やるとアタマがクラクラしてきたぞ?」みたいなカンジ?試す気にもならないけどさ。
し:石ストより薪ストのほうが危ない、とか。
店:そりゃ、燃やすモノの違いでCOの発生しやすさは違うだろうね。灯油を燃やすより、薪を燃やすほうが、「燃えにくい」という時点で燃焼の不完全度合いが高くなりやすいだろうし。
し:「炭」が一番ヤバそうな雰囲気ですよね。
店:イメージ的にもねー。けど昔の家ではごくフツーに火鉢で炭を焚いてたし、現実的にはちゃんと換気をしていれば中毒になるほどCOは溜まらないんだよね。
し:それじゃ、使うのが石ストで、こまめに換気してればテント内でもほぼ大丈夫なんですかね。
店:ちゃんと換気ができていれば、ね。できていれば。ただ、どんな器具でも不完全燃焼は発生し得るし、換気しているつもりでもホントに換気できてるかどうかはわかりづらいし、実際にストーブとかじゃなくても料理してただけで子供さんがCO中毒になっちゃった事例もあるから、やっぱり用心するにこしたこたぁないのよ。COって煙と違って色もなければニオイもないから濃くなっててもすぐに気づけない。だから怖い。ので意識して気をつけなきゃいけない。
し:そのためのCOチェッカーと、その動作テスト、ってことですね。
店:今回ウチはたまたまちょうどいいガラスの容器があったから中まで観察できたけど、アラームがちゃんとなるかどうかだけならガラス容器じゃなくたってチェッカーとロウソクを一緒に閉じ込められるものならなんでも使えるハズ。まぁロウソクの火があるから熱に強いモノがいいと思うけどね。ナベとかフライパンとか、台にぴったり伏せられるものならいいかと。それか、ナベとかフライパンとかの中に入れてフタしちゃうとかね。ロウソクはいくつかあった方が反応が早いと思う。酸素の消費もCOの発生もその分だけ増えるだろから。
し:ウチの動画見たところ、実験のポイントは火が消えてからちょっと待つところですかね。
店:キレイに火がついてるうちは「まだ酸欠になってない」=「COがそんなに出てない」からね。
し:ところで石油ストーブといえば……我が家でもありましたね……異常燃焼事件が……
店:あぁ……あったねぇ……一大事が……けどCO中毒とはまったく関係ないからそれはまた別の機会に。
し:あの事件が起きた回までは、また先が長いですねー。あ、キャンプネタの前にスタンプでしたっけか。
店:うー、まずはスタンプがんばりたいですがんばりますですハイ。ではでは今回はこの辺で。
し:おつかれさまでしたー。
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