ちょうど1週間。
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出会って2日後の火曜日。 |
前回の記事で「顔をペロペロされてヌシ様悶絶即決」みたいなコトを書きましたが、実際に「購入」したのは出会ってから2日後、火曜日のことでした。ヌシ様はもう腹を括っていましたが、いかんせん店長は何につけても慎重派……といえば聞こえはいいけど要するに優柔不断なワケです。まぁ、コトがコトなだけによく考える時間を持つというのはけして悪いことではなかったハズ。もしこれでこの柴子犬が既に売約済になっていたらこの話はココで終わっていたのですが。そうやって店長が逃してきたものがいくつあるでしょう。チャンスの神様は前髪しかないらしい。AGA気味の店長は髪の話題にビンカン。今回は幸いにしてまだ残っていてくれました。髪じゃなくて犬がね。
世知辛いことにココはペットショップで、子犬は「売り物」なので、当然に値段がついています。この時、ししまるの他にもう1匹、柴の子犬がショーケースに入っていました。2匹とも雄の赤柴で月齢も同じ、違いといえば出身地くらい。なのですが、なんでか片方は定価、片方は特価。もちろんというか特価なのはししまるの方。その額には結構な差がついています。良し悪しの話ではなく純粋に興味があって、この点について店員のお姉さんに尋ねる店長。なぜにこの子は特価であの子は定価なのかと。「そうですねー、あちらの子のほうが小さいというのがありますね。やはり小さい子のほうが人気があるので……」需要と供給によって価格が決定される、経済学の基本ですねわかります。小さい方が人気とな。豆柴とかってのがいるくらいですもんね。「あとは……お顔立ちも……あちらの子のほうが、お顔もキュッとしてますしね……」ほほう。「つまり、この子はデカくてブサイクだから安いということですね」。「あははは……(苦笑い・否定はしない)」
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「デカくてブサイク」ゆえに特価になってたコ。 |
たしかに、数値をみるまでもなく定価の子犬の方が明らかに小さい。そして数値上でも体重が全然違う。そして店長(とラキさん)は、その定価の柴子犬も実際に抱いてみていたのですが、定価の子のほうが素振りしぐさがかわいらしかったことを一応記しておきます。なんていうか、愛嬌振り撒いてるカンジが強い。そして極め付けがケースに貼られていたそれぞれの写真。
うん、こりゃおまえさん特価で仕方ないわ。
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やたらと表情がアンニュイだし。 |
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これは月曜。 |
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うつろ。 |
ともあれ、ヌシ様はもはや他の犬には目もくれず「あのコじゃなきゃダメ」とマリヤ・タケウチみたいなことを言っていたし、店長も改めて会いにきて踏ん切りがついたことで、デカくてブサイクがゆえに特価になっていた柴子犬は無事に「購入」されたのでした。特価で(しつこい)。
自宅に迎える日はその週の土曜日に決まり、日曜に出会ってから丸1週間で、ししまるはヌシ様の家に来ることになりました。たった中1日だけれどもさんざんに悩んだ末とあって、迎えることが決まったあとの二人の浮かれようといったら筆舌に尽くし難いとはまさにこのこと。店長に至っては、結局日曜からお迎えの土曜までほぼ毎日、ししまるに会ってました(たしか水曜だけ都合がつかずに会いにいけなかった)。
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木曜日。 |
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やっぱりどことなくアンニュイ。 |
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金曜日、お迎え前日。 抱いてるのはラキさん。 |
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ししとラキさんはししがウチに来る前からの間柄なのです。 |
なにせ犬を飼った経験がまったくない二人。一応お迎え前に本を買ってお勉強。まぁ、本がまったく役に立たないということはないのですが、本の勉強と実地訓練が異次元だということはままあること……なにせ相手がナマモノですしね。その話はまた改めて。
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あちこちの本屋で目ぼしいのを何冊か買ってきた。 |
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ベランダで酒を飲みつつ読み漁る店長。 |
次の日、とうとうお迎えです。
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